XM Trading(エックスエム)のレバレッジについて解説する。
XMでは最大888倍ものレバレッジ取引を売りにしているが、実はすべての商品が888倍でトレードできるわけではない。
また、一定の条件により最大レバレッジに自動的に制限がかかる。
この記事では、そもそもレバレッジとは何か、といった初心者向けの説明から、XMの最大レバレッジやレバレッジ制限について、またレバレッジの変更方法などについても解説する。
- レバレッジとは
- XMの最大レバレッジは
- XMのレバレッジ制限と解除方法
- レバレッジの変更方法
レバレッジとは
レバレッジとは英語で、「Leverage=てこの原理」という意味である。
てこの原理を使うと、小さな力で大きな石を持ち上げることができる。
FXの世界では、小さな証拠金(お金)で大きなトレードができる仕組みのことを指す。
レバレッジは通常、「100倍」とか「1:100」のように表現される。
レバレッジ100倍の場合には、証拠金に対して100倍のトレードが可能となる。
証拠金が1万円の場合には、
1万円 × レバレッジ100倍 = 100万円のトレードが、
証拠金が100万円の場合には、
100万円 × レバレッジ100倍 = 1億円分のトレードができる。


レバレッジの違いによる必要証拠金の差
必要証拠金は以下の計算式で算出される。
必要証拠金 = 取引ロット数 × 市場価格 ÷ レバレッジ
レバレッジの違いで証拠金がどれぐらい変わってくるのか、具体的に計算してみよう。
仮に、以下の条件でトレードしたとする。
通貨:ドル円(USDJPY)
ロット数:1ロット(=10万通貨)
市場価格:1ドル=110円
100,000通貨 × 110円 ÷ レバ1倍 = 11,000,000円
100,000通貨 × 110円 ÷ レバ25倍 = 440,000円
100,000通貨 × 110円 ÷ レバ100倍 = 110,000円
100,000通貨 × 110円 ÷ レバ888倍 = 12,387円
このように。XMの最大888倍レバレッジを活用すると、10万通過分のUSD(米ドル)がわずか1万2千円程度でトレードできてしまう。
ちなみに、日本国内のFX業者だと、法律で最大レバレッジは25倍までと決まっている。
つまり、同じロット数をトレードするには、国内FXでは44万円の資金が必要となる。
XM(エックスエム)の取引レバレッジについて
XMの最大レバレッジは888倍だが、実は888倍でのトレードにはいくつか条件がある。
口座タイプによって違う

XMでは、口座タイプによって最大レバレッジが異なる。
以下のとおり、ZERO(ゼロ)口座のみ、最大レバレッジが500倍となっている。
マイクロ口座、スタンダード口座の最大レバレッジは888倍である。
マイクロ口座 | スタンダード口座 | ZERO口座 | |
---|---|---|---|
最大レバレッジ | 888倍 | 888倍 | 500倍 |
口座残高によって変わる
XM(エックスエム)の最大レバレッジは、口座残高により変わってくる。
すべての口座の合計残高により、以下のレバレッジに制限される。
1つの口座の残高ではなく、複数口座ある場合には、すべての口座の残高の合計額であることに注意のこと。
XMでは最大10口座まで追加口座が作成可能であるが、その合計額でレバレッジが制限される。
制限額に達した場合、所有しているすべての口座のレバレッジが自動的に制限される。
口座残高の合計 | 最大レバレッジ |
---|---|
~$20,000 (約200万円) | 888倍 (ZERO口座は500倍) |
$20,001~$100,000 (約200万円~約1000万円) | 200倍 |
$100,000~ (約1000万円~) | 100倍 |
取引商品によって違う
XM(エックスエム)で最大888倍のレバレッジでトレードできるのは、実は通貨ペアと金(ゴールド)のみである。
その他の商品は、シンボルごとに最大レバレッジが決まっている。
商品 | 最大レバレッジ |
---|---|
通貨ペア | 888倍 |
株価指数 | 66~200倍 |
エネルギー | 33~66倍 |
メタル | 22~888倍 |
商品 | 50倍 |
XMのすべての取扱い商品と、それぞれでトレード可能な最大レバレッジについては、別記事「XMの取扱い銘柄と取引条件を徹底解説 | 通貨ペアやCFDの全銘柄を紹介」で詳しく説明している。
一度ご覧いただきたい。
XMでのおすすめの運用方法
とりわけ海外FXの世界ではレバレッジの高さばかりがアピールされるが、レバレッジは高ければ高いほどよいというわけではない。
レバレッジは諸刃の刃である。
ボラティリティ(価格変動)の大きな商品を目一杯のレバレッジをかけてトレードすれば、少しの価格の逆行ですぐにロスカットにあうだろう。
これはおすすめの運用というよりもレバレッジトレードの原則であるが、以下の管理を徹底することが大変重要である。
- 資金管理ルールを決める
- 必要証拠金やpipsあたりの金額を把握する
- ロット数やレバレッジを調整する
レバレッジを大きくすると、pipsあたりの変動金額が大きくなる。
思っていた値動きと逆行した場合に、どこまで耐えられるのかをあらかじめ決めておく必要がある。
これらをトレード戦略としてきちんと計画した上で、余裕のある資金を用意し、注文するロット数を決める。
この時、最大レバレッジをあらかじめ変更して下げておくことで、予期せぬ値動きがあった場合のロスカットのリスクを下げることも可能だ。
888倍のレバレッジで運用するよりも、100倍のレバレッジにした方が、リスクを約9分の1に抑えることができる、ということだ。
XM(エックスエム)のレバレッジの変更方法
XMのレバレッジは、口座ごとに変更することができる。
口座ごとに変更できるので、追加口座を作成し、口座ごとに取引商品を変えつつ、ボラティリティの大きな商品であればその口座だけあらかじめレバレッジを低くしておくことにより、よりリスクをおさえた運用が可能となる。
XMのレバレッジは以下の手順で変更することができる。
会員ページにログイン
XMのトップページから、会員ページにログインする。

対象口座の選択
マイアカウントの概要(口座一覧)から、レバレッジを変更したい口座の「レバレッジ変更」を選択する。

もしくは、口座の詳細から、レバレッジの横の編集マークをクリックする。

レバレッジの変更
1:1~1:888の範囲で、変更したいレバレッジを指定する。

すぐにレバレッジの変更が反映される。

なお、XMでの追加口座の作成方法、複数口座を活用したリスクを抑えた運用方法については、別記事「XMの追加口座を活用したリスク分散運用方法」に詳しくまとめてあるので、こちらも合わせてご覧いただきたい。
XM(エックスエム)のレバレッジ制限の解除方法
もし、口座残高の合計額が制限に引っかかりレバレッジ制限がかかってしまった場合は、以下の手順でレバレッジを変更できる。
- 口座残高の合計が$20,000(約200万円)以下になるように、出金する
- 出金が完了したら、サポートに連絡する
恐らく1.のあと、会員ページからレバレッジを元に戻せるようになっていると思うが、念の為サポートに連絡して元に戻してもらった方が確実だと思う。
XMのレバレッジ まとめ
以上がXMのレバレッジに関する説明だ。
XMではすべての商品が888倍のレバレッジでトレードできるわけではない。
また、レバレッジの特性を活かし、より大きな利益を狙う、或いはよりリスクを下げてトレードする、といったことも可能だ。
レバレッジについてきちんと理解し、レバレッジ変更機能なども活用しながら、安全に運用してほしい。